ロビンはスウェーデンで最も興味深いメジャー・アーティストの一人だ。彼女はスウェーデン国内外でヒット・ナンバーを連ねているが、中でも最も成功したと言えるのは、おそらくUKチャートで1位にも登り詰めたスウェディッシュ・アーティスト「クレールプ(Kleerup)」とのコラボレーション作品「With Every Heartbeat」だろう。次々にヒット曲をリリースする中にあって彼女は、曲作りにおける独自のやり方を貫く強い決意を示すようになっていく。
音楽は、幼いころからロビンの生活の多くを占めていた。
12歳の頃には国営放送の番組に出演していたが、当時はレコード会社とは契約をしていなかった。それから数年の後、彼女は、日本でも有名な人気アーティストのメイヤ(Meja)に見出され、16歳の1995年にファーストアルバム「Robyn Is Here」をリリースするに至った。シングル「Do You Really Want Me」は大ヒットとなり、ロビンの名は一躍スウェーデン中に広がることとなった。
デビューアルバムは、モダンサウンドに満ちたキラキラしたポップソングが詰まった1枚だ。世界的に有名なスウェーデンの天才プロデューサー、マックス・マーティン(Max Martin)やデニス・ポップ(Denniz Pop)といった錚々たる面々がそこに関わっているのを見ると、アルバムの成功はなんら不思議なことではなかった。年を経るごとに、ロビンは国内外にファンを開拓すべく、次から次へとリリースを続ける。しかし同時に、そのように大きなレコード会社の枠にとらわれた状態で活動を続けていくことに、彼女はフラストレーションを募らせていく。
2005年に自身のレコード会社「Konichiwa Records」を立ち上げたあたりから、ロビンはアーティストとして最もイキイキし始める。このレーベルの唯一の目的はロビンの音楽をリリースすることであり、自身のクリエイションや芸術性を解き放つという彼女の率直な野心なのだ。「Konichiwa Records」としての最初のリリースは2005年のアルバム「Robyn」で、その中でロビンは、バンド「テディベアーズ(Teddybears)」のメンバーのクラース・オールンド(Klas Åhlund)と一緒に、エレクトロニック・サウンドやラップ、R&B等に影響を受けながら、きわめてモダンなポップ・サウンドを作り上げている。
ロビンはスウェーデンのいろんなアーティストらに曲を書いたり、スヌープ・ドッグ(Snoop Dogg)やロイクソップ(Röyksopp)、ベースメント・ジャックス(Basement Jaxx)らともコラボレートしている。2008年にはマドンナのヨーロッパ・ツアーの多くでコンサートの前座を務めている。2010年春にはニューアルバムがリリースされる予定で、これは前出のクレールプやクラース・オールンドらとコラボレートした作品とのことだ。
(Text: Gustaf Kjellin / Photo: Fredrik Skogkvist)
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