ブダペスト生まれ、ストックホルム育ちの若きDJコルネル・コヴァクスは、今ストックホルムで“知る人ぞ知る”実力派DJだ。1990年代、若干10代半ばにしてストックホルムの小さなパーティなどでDJとしてプレイするようになり、マリアトリェットにほど近いマリー・ラヴォー(Marie Laveau)で2005〜06年にわたって行われていた伝説的テクノクラブ「Paradise」でレジデントDJとして活動していたのをきっかけに、ストックホルム・クラブシーンの最前線に頭角を現し始めた。「Paradise」の閉店以降、コヴァクスはストックホルムを拠点にプロのDJとして、そして時にはテクノクラブのプロモーターとして自らのキャリアをスタートさせた。
コヴァクスは10代初めにはすでに根っからの音楽マニアで、当時はドラムンベースやブレイクビートが彼の音楽の中心だった。それから彼のフォーカスはテクノやハウスへと変遷し、今日ではビートがしっかりと響く“重めのテクノ”を中心にDJプレイを展開している。とはいえ1ジャンルに固執するわけでは決してなく、今なおドラムンベースやエレクトロニックなサウンドを幅広く自らのプレイに取り入れている。
コヴァクスは弱冠23歳にしてストックホルムでもっとも有名なクラブミュージックDJの1人であるだけでなく、スウェーデンの音楽雑誌に記事を書いたり、はたまた、不定期ではあるが国営放送ラジオのダンスミュージックショー「P3 Dans」のホストを務めるなど、精力的にその活動の幅を広げている。
現在は、国内で有名なテクノDJアクセル・ボーマン(Axel Boman)と国際的に認知度のあるテクノミュージシャンのペッテル(Petter)と共同所有しているスタジオ「Studio Barnhus」で曲作りに励んでおり、近い将来には自らの作品をリリースすることになるようだ。
コヴァクスがよくプレイしているのが前出のマリー・ラヴォーとスィティ・エリアの中央駅近くにあるヒップなクラブF12だ。F12は所在住所のストリート名の「フレーツガータン(Fredsgatan)」の名前でも知られている、夏季限定オープンの野外クラブだ。
F12では、毎週水曜日にフィクス(Ficks)というパーティをオーガナイズしていて、テクノ・ハウス好きだけでなく、特に若いストックホルマーから絶大な支持を集めている。
今月末(2009年12月)には待望の初来日を控える。
きっと、多くの日本のオーディエンスがコルネル・コヴァクスのプレイに酔いしれることになるだろう。
(Text: Martin Ekelin、Asuka Matsuhashi)
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