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オック・ヒムレン・デティル (Och Himlen Därtill)2009.10.15

オック・ヒムレン・デティル Och Himlen Dartillストックホルムでは、歴史的建造物や古い教会等が点在する美しい景観の保護のため、高層ビル建築の許可を得るのが極めて困難だ。そのため、当然ながらスカイバーの数も少ない。そんな中、カクテルグラス片手にストックホルムの夜景を一望できるスカイバーが2007年にセーデルにお目見えしたのだ。それは、セーデル唯一の高層ビル「スクラーパン(Skrapan)」26階にあるオック・ヒムレン・デティルだ。

スクラーパンとは英語の「スクレイパー(Scraper)」、すなわちそのまま「高層ビル」という意味だ。ここは1959年にポール・ヘドクヴィスト(Paul Hedqvist)の設計により建てられた高層ビルで、かつては国税庁のオフィスが入っていたためストックホルマーの間で「スカッテスクラーパン(“税金スクレイパー”の意)」と呼ばれていた。納税負担が世界で最も高い国スウェーデンの首都ストックホルムにおいて、市の主要部にあたるセーデルマルムの島全体を見下ろすビルが“税金スクレイパー”の異名を持つ国税庁であったことは、何かしらの皮肉を感じずにはいられない。

オック・ヒムレン・デティル Och Himlen Dartill2007年にここスカッテスクラーパンから国税庁オフィスが姿を消し、ビル全体が大きくリフォームされたことは、近代から続く社会民主主義的な色彩が薄れつつあるスウェーデンにおいては象徴的ですらあった。現在ではビルの大半部分は学生寮として機能しているが、1、2階が「スクラーパン」という名のショッピングモールとなっている。ビルの内容の変化に伴い、その愛称からも“税金”の文字がなくなっていったのだ。そのスクラーパンだが、元々24階建てだったビルの上にさらに2階分を増築し、25階には30席の高級レストラン、26階にはこのオック・ヒムレン・デティルが堂々誕生した。レストランで味わえるとびきりのフレンチやスウェーデン料理のテイストに異存を挿む余地はないが、スカイバーで絶景を肴にカクテルを楽しむだけでも贅沢な時間を過ごすことができる。いずれも人気があり、特にレストランは電話で予約をした方がいいだろう。スカイバーでテーブル席が満席の場合は、ウェイティング・リストにサインしてからカウンターで1杯飲むのもいいだろう。 ここではモダンでお洒落なストックホルムを満喫できるが、そのお値段も少々高めであることをお忘れなく。
(Text: Martin Ekelin / Photo: Karl Thelander)

エリア
メードボリャプラッツェン
地下鉄駅
: メードボリャプラッツェン(Medborgarplatsen)
営業時間
: 月〜木曜17:00〜01:00、金〜土曜17:00〜03:00、定休日は日曜
  ※食事の提供時間は18:00〜20:30と21:00〜
住所
: Götgatan 78
電話
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